スケッチを描いていると、自分の中でいくつかテーマがあったりします。僕の場合、「灯り」がそのひとつです。視野全体を照らす明かりではなく、手元やその場だけを灯す柔らかな灯りです。 このスケッチは、コーヒースタンドの片隅のテーブルを描いたもの。 いい雰囲気の佇まいに近寄ったところ、シェードランプがブーツを履いていました。このくつろぎ感を、次にどこかで見ることは無いだろうと思い、モレスキンに入れることにしたのです。 灯りの優しさ描き続ける。このテーマは、年齢を重ねるたび味わい方が変わるかもしれません。 きっとそれもまた、スケッチの楽しみなのでしょう。