ノートや手帳は日常使用の最たるものであり、他人の使用スタイルやテクニックが気になることもあります。 こうした情報は時期の特集本やネットで、また友人からも容易に得られます。一方、図書館の利用テクニックは殆どお目にかかる機会がありません。 本書は、ノート術や情報活用などの著書を多数出版する 奥野宣之 さんが、自ら司書資格を取得したうえで図書館活用術を披露しています。 図書館「超」活用術 最高の「知的空間」で、本物の思考力を身につける posted with ヨメレバ 奥野宣之 朝日新聞出版 2016-03-07 Amazonで探す Kindleで探す 楽天ブックスで探す 図書館は救いの「場」であるか 本書は、基本的にはビジネスパーソンのスキルアップ、職業人としてのパフォーマンスを上げることにフォーカスしています。 また、図書館の利用目的をさまざまな問いに対する「自分だけの解」を得るためとし、その背景事情をこう言い切ります。 ネットで得られる情報は質量ともに貧しい。ネット検索では「誰が調べても同じ」になる。 タスクの流入速度が速く、加速度的に受払いを迫られる人にとって、時と場所を選ばずネットで情報を探すことに是非はないでしょう。 ただ、そこで拾える情報はあくまで浅埋型の "手掛かり"であって、「以て解とすべし」と言うには心許ありません。 情報は参考文献や専門書などを渡り歩いて深掘りする。 そこから自分の考えを構築前進させることで「自分だけの解」に辿り着く。 そうした醸成を成し得る場が図書館であり、ネットが未だ拾いきれないほど情報が肥沃であるとしています。 主体的に関与・利用するテクニック 本書では、書籍・資料探しを司書に丸投げせず、図書館をもっと幅広く使いこなすテクニックが紹介されています。 以下にほんの一例を示しますが、図書館をツールとして主体的に使うものであり、すぐに実行できるものばかりです。 複数の図書館を使い分けるための「図書館ポートフォリオ」を作る 本を思い通りに探すため、図書館の分類法則を語呂合わせ暗記する 自分の課題に対応する棚(テーマ棚)の前でじっくり棚見する 成果をキッチリ持ち帰る4点