2013年の12月、僕のモレスキンにとって貴重なイベントが2つありました。 ひとつは モレスキンスケッチ展 を開催できたこと。 初の個展でしたが、たくさんの方にご覧いただき、感無量でした。 もうひとつは、クリスマスシーズンの モレスキナリー に、主宰の YOKO さんとのコラボ作品が掲載されたことです! Merry Christmas!!:minnyが贈るクリスマスツリー moleskinerie.jp この企画は、YOKOさんがロンドンで出会った素敵なクリスマスツリーを、僕がモレスキンに描くというものでした。 このとき描いたツリーは、僕には色んな意味で特別な存在です。 先日、とある機会で、僕のスケッチの製作過程を見たいというお声をいただきました。せっかくですので、このツリーのスケッチでお応えしようと思います。 僕の場合、まずはラフを描くことから始まります。 ラフといってもそのまま使うので、ある程度しっかり描きます。 これで対象の厚みや、光と影の流れを手にインストールしていきます。 スケッチのときはいつもそうですが、僕はこのときの感覚を最後まで持続します。 次に、光と反射を表現すべく、色を付けていきます。 クリスマスツリーの個性が決まる、大切なポイントだと思います。 このあとツリーのボディである緑を入れ、影をつけていきます。 次に背景の建物に色をつけていきます。 あくまで、ライトアップされた建物だということを意識しています。 そして最後に、ツリーを見ている人々を描きました。 肩から上の姿だけで「立ち止まっている感」を出すこと。 全員の髪質が違うことと(パーカーの方以外)、髪への光の当たり具合など表現したつもりです。 細かいことはまだありますが、特に意識した点を3ステップでご紹介しました。 誰かの感動をスケッチする 夜景であること。夜景に映えるツリーであること。 クリスマスツリーのある風景として、これはとても自然な姿です。 これをスケッチで描こうとしたとき、僕は未経験の表現をすることになりました。そういう意味では、チャレンジングなスケッチだったのです。 同時に、とても貴重な感覚を味わうこともできました。